2025年9月26日
訪問看護では、ケアが終わった後も利用者さんやご家族とお話しする時間があります。
体調や生活の様子だけでなく、日常の悩みやご家族自身の健康相談に発展することも少なくありません。
こうした時間は信頼関係を深める大切な機会ですが、予定通りに訪問を終えるのが難しくなることもあります。
利用者さんやご家族にとって、訪問看護師は安心して話せる存在です。
日々の不安や悩みを打ち明ける場が限られている方にとっては、看護師との会話が貴重な時間になります。
だからこそ、話が長くなるのは自然なことでもあります。
会話が長引くのを防ぐためには、訪問の最初に「今日は〇時まで伺います」と伝えておくことが効果的です。
あらかじめ終了時間をお知らせしておけば、相手もそのつもりで話を進めやすくなります。
どうしても会話が終わらないときは、
「次の訪問があるので、また次回ゆっくりお話しさせてください」
と、やわらかく伝えるのがおすすめです。
相手を否定せずに時間を区切ることで、信頼関係を保ちながら次へ移ることができます。
訪問看護師には、限られた時間でケアを行いながら、相手を尊重する姿勢も求められます。
会話を切り上げる技術は、時間管理だけでなく、相手への思いやりがあってこそ成り立ちます。
「また話を聞いてくれる」と思ってもらえる関係を大切にしながら、スケジュールも守れる対応を心がけましょう。